トッポギ(떡볶이)とは ? アレンジメニューやおすすめの食べ方を紹介 !

金豚亭《クムテジ亭》ブログへお越しいただきありがとうございます。

金豚亭は、甲府市上石田にあるサムギョプサルが美味しい韓国料理店です。

お店の目標は、気軽に「食べて」「飲んで」「楽しめる」韓国料理店の実現。

一人でも多くの皆様に韓国料理の美味しさをお伝えできればと思っています。

さて、お店を営業していると考えなければならいことが無尽蔵に湧いてきます(笑)

その中で特に悩むのがメニューについてです。

韓国のトレンドやお客様からのリクエストを取り入れながらご注文いただけるメニューづくりに努めています。

けれど、自信をもってメニューに加えたつもりでもほとんど注文がないまま廃盤になってしまう料理もあります(汗)

そんな中、開店以来安定してご注文をいただけるのがトッポギです。

そのまま食べても美味しいのですが、アレンジメニューが豊富という点も人気の理由だと思います。

トッポギに限らず韓国お餅は他の料理との相性も抜群です。

ただ、あまりにも有名なため今まで詳しくご紹介したことがありませんでした。

けれど、韓国料理をはじめて食べるというお客様もまだまだたくさんいらっしゃいます。

なので今回は、韓国屋台料理の代表格「トッポギ」の紹介をしてみたいと思います。

 

   

トッポギ( 떡볶이)とは?

トッポギ( 떡볶이) とは、韓国のお餅(トック)と具材(韓国おでん、キャベツ、長ねぎなど)をコチュジャンベースの甘辛「ヤンニョム ※1」で煮込んだ韓国の大衆料理です。

韓国屋台をはじめ、専門店、チェーン店などでも楽しめる韓国で人気のB級グルメです。

トッポッキの意味

トッポッキ( 떡볶이)のトック( )はお餅、ポッキ(볶이)は炒める。

直訳すると「餅炒め」という意味になります。

けれど現在のトッポギはコチュジャンベースのヤンニョムで煮込んでつくります。

「煮込みなのにトッポッキ(餅炒め)?」と不思議に思う方もいらっしゃいますよね。

まずはその理由からご説明していきましょう。

トッポギの歴史

トッポギの歴史は意外と古く、朝鮮王朝時代宮廷料理として誕生しました。

当時は、トック(お餅)と具材(牛肉、野菜、きのこなど)を醤油ベースのヤンニョムで水分がなくなるまで炒めて食べていたそうです。

もちろん、お米やお肉が貴重だった時代なので庶民が気軽に食べられる料理ではありませんでした。

トッポギが大衆化するのは朝鮮戦争の休戦以降になります。

その後様々なヤンニョムや具材でアレンジされますが、トッポギの名はそのまま残ることになります。

ちなみに醤油ベースのトッポギは、韓定食のお店などで宮中トッポギとして今でも召し上がることができます。

韓国と日本のお餅の違い

トッポギや餅入りの鍋を召し上がったお客様から「なんでお餅が伸びない(溶けない)んですか?」とご質問をいただくことがあります。

これは日本と韓国のお餅の原料の違いにあります。

日本のお餅はもち米でつくるのに対し韓国のお餅はうるち米です。

なので加熱しても煮崩れたり溶けたりしません。

その分炒め物や鍋、スープなどの具材に使いやすくなっています。

 

※1:ヤンニョムは韓国料理で使う合わせ調味料の総称。詳しくは「ヤンニョム(양념)って何 ? どんな味ですか ? にお答えします」で紹介しています。

 

トッポギのアレンジメニュー

コチュジャントッポギが宮中で食べられていた醤油トッポギのアレンジだったと知って驚いた方もいらっしゃるかも知れませんね。

それにとどまらず現在もトッポギは進化を続けています。

今回は、当店で人気のアレンジトッポギを紹介します。

チーズトッポギ

こちらはトッポギにチーズを加えたチーズトッポギです。

コチュジャンの辛さをチーズが抑えてよりマイルドな味を楽しめます。

ラッポギ

こちらはトッポギに韓国のインスタト麺(サリ麺)、ゆで卵を加えて煮込んだラッポギです。

ラッポギとは、ラーメン+トッポギの造語です。

個人的には、韓国最強のB級グルメだと思っております。

余談ですが韓国の屋台では、黙っていても麺入れますか?と聞いてくれるおばちゃんがいます。

 

トッポギに合う韓国料理

上の写真は、韓国ソウルの広蔵市場(クァンジャンシジャン・2019年9月撮影)の屋台です。

トッポギは専門店や軽食店でも食べられますが、豚ジジのおすすめはやはり屋台です。

皆でワイワイガヤガヤ食べると美味しさも気分もmaxになる料理だと思っています(笑)

以下ではトッポギのお供にオススメな韓国料理を紹介したいと思います。

キンパ

先ずおすすめしたいのがキンパです。

キンパは韓国の海苔巻きですが、こちらも韓国屋台の代表格です。

おすすめの食べ方は、トッポギのヤンニョムにキンパをつけて食べる方法です。

豚ババ曰く「よりおいしさが増すよ」とのことです。

お店でも韓国式の食べ方を楽しんでいただこうと写真の韓国屋台弁当(トッポギ+キンパ)をメニューに加えています。

初めはキンパをタレにつけて食べてみて下さいと説明していましたが、リピートして下さるお客様が増え今では人気のお弁当になってくれました。

スンデ

次に紹介するのは韓国のソーセージに例えられるスンデです。

豚の腸に春雨、もち米、香草などが入っています。

写真は韓国仁川の広陽駅内にある大衆食堂で食べたスンデですが、屋台でも定番のメニューです。

普段は塩をつけて食べるのですが、トッポギがある場合はヤンニョムをつけて食べるのが鉄板です。

タッパル