サムギョプサルの鉄板( 불판 )を新調しました。韓国の焼肉プレートの特徴を紹介します
金豚亭《クムテジ亭》ブログへお越しいただきありがとうございます。
金豚亭は、甲府市上石田にあるサムギョプサルが美味しい韓国料理店です。
お店の目標は、気軽に「食べて」「飲んで」「楽しめる」韓国料理の実現。
一人でも多くの皆さまに韓国料理の美味しさをお伝えできればと思っています。
《 お店からのお知らせの前に 》
この度の集中豪雨で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
一日も早い復興と、皆様の安全を心よりお祈り申し上げております。
金豚亭スタッフ一同
それでは、お店からのお知らせをさせていただきます。
当店で一番人気のメニューと言えばサムギョプサルです。
以前ご紹介しましたが、ご来店いただく70~80%のお客様に召し上がっていただいています。
参考:人気メニューランキング ! みんなが好きな韓国料理は ? 【2019上半期】
なので、金豚亭にとってサムギョプサルの味は、いわばお店の生命線。
お肉の質や焼き具合には、特に注意を払ってきました。
また、お肉の質や焼き具合と同様に焼肉用のプレート(焼板)の良し悪しがサムギョプサルを美味しく焼く重要な要素だと考えていました。
今まで特にご指摘を受けた訳ではないのですが、更なる高みにチャレンジしたいという思いから、サムギョプサルの鉄板を変更することにしました。
今回は、サムギョプサルのプレートを新調したのでお知らせします。
韓国焼肉用のプルパン(불판・鉄板)の特徴
韓国語で焼肉用の鉄板・焼板のことをプルパン(불판)といいます。
プル(ハングル=불)は火、パン(ハングル=판)は板という意味になります。
韓国の焼板の特徴といえば、お肉の脂を落として焼く方式が挙げられます。
結果、フライパンやホットプレートで焼く時と比べると「さっぱり」した焼き上がりになります。
ひとくくりに焼板と言っても、
- 焼板の形 ・・・・・ 丸型、長方形型、鍋型、鍋ぶた型、アミ型など
- 焼板の素材 ・・・・・ 鉄製、自然石、アルミニウム合金など
と仕様は様々です。
なので、どのお店も美味しい焼肉を召し上がっていただくため焼板選びには苦心していると思います。
愛着ある焼板
ちなみに、金豚亭が開店から使ってきた焼板の素材は、炭素系いわゆる炭板と呼ばれる板です。形は長方形。
ご覧のように板が斜めになっていて、余分な脂が左の油受けに落ちる仕組みになっています。
10年以上前になりますが、こちらも韓国から取り寄せました。
板が厚いので保温性が高く、遠赤効果もあって美味しくサムギョプサルが焼けるのでとても気に入っていました。
あえて短所を言えば、板が柔らかく経年劣化でヒビや欠けが目立つようになったところ位です。
多少劣化していても味は変わらないので、プレートを変更するかかなり迷いました。
けれど、新しい料理に挑戦したいという思いもあり、思い切って鉄板に変更することにしました。
それでは、新しい焼肉用プルパンを紹介します。
職人さん手づくりの銑鉄製
今回、新調した鉄板ですが、大韓民国忠清北道鎮川郡にある創造特殊金属(창조특수금속)社の銑鉄(読み=せんてつ)製の鉄板です。
熟練の職人さんが、良質の鉄鉱石を溶かして1枚1枚手づくりしています。
韓国に住む弟に頼み込んで、直接工場へ出向いてもらい入手しました。
実は、すでに4月に購入して配送の手配を済ませていました。
けれど、コロナ禍で手元に届くまで2カ月以上の時間がかかってしまいました(汗)
板には、명품(読み=ミョンプン)※と刻印されています。
- ※ミョンプン(명품)とは・・・・・ブランド品、漢字では「名品」。ブランド品をはじめとする高級品や良品のことをこのように呼ぶ。명품 가방(ミョンプンカバン)といえば、ブランド品のカバンのことをいう。 以下略
引用:kpedia(韓国語辞書 ケイペディア)
銑鉄製の鉄板というと、洋食店でステーキやハンバーグを焼くフライパンを連想する方が多いかも知れませんね。
重量があって取り扱いが大変、メンテナンスに手間がかかるなどちょっと厄介な部分もあります。
けれど、その分より「さっぱり」「しっとり」とサムギョプサルを焼き上げることができます。
それでは、焼肉用の板の紹介です。
鍋ぶた型
こちらが鍋ぶた型の鉄板です。
取手の部分には、ニンニクやトンガラシ用のトレーをつけることができます。
「韓国らしい雰囲気を醸し出しているなぁ~」と悦に入ってしまったのは豚ジジだけでしょうか?
余分な脂は、注ぎ口のようになっている部分から落とすようになります。
ちなみにこのプレート、同社製の鍋のふたとして実際に使えるそうです(笑)
リバーシブル(両面)型
こちらがリバーシブル型の鉄板です。写真の面(凸部)でサムギョプサルを焼いていただきます。
反対の凹部では、タレ(ヤンニョム)で味付けたデジカルビを焼きます。
また凹面は、ポックンパ(폿쿤빠・意味=焼き飯)など炒め物の調理に最適とのことです。
こちらも油受けのトレーに影が映っていますが、溝部分に設けられた穴から余分な脂が落ちるようになっています。
今後は、この2種類の焼板を用いてサムギョプサルを焼いていただくことになります。
以前より一歩でも前進したと思っていただければ嬉しいです。
また、紹介した鉄板のほか、今回同社製の鋳鉄製手づくり鍋も取り寄せました。
今後は韓国の伝統的な製品を使った新しい料理のご提供にもチャレンジしていきたいと思っています。
本場の味と雰囲気を
今回は、当店一番人気のサムギョプサルの焼板を新調したのでお知らせしました。
余談ですが、実は今回の変更には、より韓国料理店らしい雰囲気も味わっていただきたいという思いもありました。
本場韓国の味と雰囲気を金豚亭で感じていただければ幸いです。
紹介した鉄板ですが、数日前からお店で使用しています。
なので、現在は、お客様に味の良し悪しを確認をする日々が続いています(笑)
ご来店の際には、新しいプレートで焼いたサムギョプサルの味の評価をお願いします。
念のため、ご希望のお客様には以前の板も使えるように準備してあります。お気軽にお申し付けください。
金豚亭では今後も、気軽に「食べて」「飲んで」「楽しめる」韓国料理店の実現を目指して日々取り組んでいきたいと思います。
ご意見・ご希望などございましたら豚ジジまでお寄せください。
今後とも金豚亭をよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。